From the Lab 実証実験の取り組み紹介
手荷物から解放!手ぶらでホテルへ直行OK! 沖縄観光を最大限に楽しめるサービス
2026.05.20 アプリ関連
※掲載画像は2024年度に実施した『スマート手ぶら観光サービス』のデザインです
背景
近年、観光業の課題として人手不足や従業員の負担増加、旅行者の満足度向上などが挙げられます。これらの課題解決を目指し、タップは『スマート手ぶら観光サービス』*¹研究開発事業として、内閣府『新たな沖縄観光サービス創出支援事業』に採択されました。本事業には沖縄ヤマト運輸株式会社が参画し、一般社団法人沖縄観光DX推進機構(OTDO)の協力を得ています。
こうした体制のもとで、タップ ホスピタリティラボ 沖縄(以下THL)では、旅行者がより多くの滞在時間を楽しめる『新しいホスピタリティのカタチ』の実現を目指し、沖縄にてサービス展開の第一歩を踏み出しました。
※本記事は、2024年11月〜2025年1月に実施された実証実験の結果に基づいて紹介しています
*1 2025年度からは名称が『手ぶら&ホテルチェックイン』に変更されました
概要
スマート手ぶら観光サービスとは?

『スマート手ぶら観光サービス』は、那覇空港に到着後、専用アプリを利用して空港からホテルへ手荷物配送の手続きが行えるサービスです。またホテルから那覇空港へ荷物を送ることも可能なため、観光客はキャリーケースなどの大きな荷物を持たずに観光を最大限に楽しむことができます。
本サービスはタップが提供する観光プラットフォーム基盤と沖縄ヤマト運輸の配送システムをデータ連携(宿泊情報など)をし、旅行者の利便性向上とホテルスタッフ業務の省人化・業務効率化に貢献します。
観光客の “身軽さ” とホテルの “省人化” を叶える
このサービスを利用することで、荷物を持ち運ぶ煩わしさや荷物を預けるためにホテルへ向かう手間がなくなるため、観光時間を最大限有効に活用できます。観光客は大きな手荷物から解放され、自由に観光を楽しめるようになります。
宿泊施設側のメリットとして、旅行者自身による手荷物配送登録をチェックイン手続きと連携することにより、ホテルシステム(PMS)上で、事前にチェックインの状態を確認及び荷物を管理できるため、業務効率の向上も期待されます。
行きも帰りも、アプリで簡単手続き
ゲストは当日、那覇空港到着前にtapAppliで手荷物登録を行い、表示された2次元バーコードを那覇空港内の沖縄ヤマトのカウンターで提示することで、手荷物配送手続きと事前チェックインがその場で行えます。お帰りの際も同様に、ホテルに手荷物配送依頼を行います。
※2025年2月時点の内容です
利用者の「満足」は9割超!スタッフも業務負担軽減を実感!
参画ホテルに宿泊した旅行者アンケートでは、サービス利用者の9割以上が「満足」と回答しました。さらに、「家族や友人に紹介したい」、「次回も利用したい」といった肯定的な声も多くあがりました。
また、本サービスを導入した参画ホテルからは「手書き伝票作成が不要になることで業務負担が軽減されている」といった声がありました。実際に今回の実験を通して、フロントでのチェックイン・チェックアウト対応や手荷物配送時のゲストフォローにおいては、アプリを活用することで一室当たりの受付業務を10分程度の短縮が見込まれると考えており、ホテルスタッフ業務の負担軽減が期待されます。
一方で、利用しなかった旅行者からは「サービスの存在を知らなかった」との回答が4割、「手荷物を預ける必要がなかった」という回答が3割ありました。「サービスの存在を知らなかった」層に対しては、ターゲット層に応じたプロモーション展開やSNSを活用したPR活動を強化することによってサービスの認知度を向上を目指します。


『スマート手ぶら観光サービス』が描く観光DX
2026年度はサービスの高機能化に向けて、スマートロッカーを活用した旅行者向けセルフ荷物受け取りシステムの導入やロボット技術による客室への荷物自動配送などの構想・検証進めており、更なる省人化及び業務効率向上や旅行者の満足度向上を進めてまいります。
また、本サービスは他社PMSを利用しているホテルとの連携ができる仕組みの為、多様な宿泊施設への導入が可能となり、より多くのホテルへの展開も期待されます。さらに、観光産業や運輸業(MaaS*²事業者を含む)との連携によるサービス利用者の増加及び普及を目指します。特に、二次交通(公共交通機関・カーシェアなど)との連携を強化することで、レンタカーやライドシェア利用者にも対応できる仕組みを構築していきます。
| 検証内容 | ステータス |
|---|---|
| スマートロッカーを活用した旅行者向けセルフ荷物受け取りシステム | 検証中 |
| ロボット技術による客室への荷物自動配送 | 検証中 |
| MaaS*²事業者を含む)との連携 | 計画中 |
*2 MaaS(Mobility as a Service):バス、電車、タクシーからシェアサイクルに至るまで、自家用車以外の複数の移動手段を、ITを活用して一つの移動サービスとして統合する概念
まとめ
『スマート手ぶら観光サービス』は、旅行者が手荷物の煩わしさから解放され、観光時間を最大限に楽しめるという利便性の向上と、ホテルスタッフの業務が大幅に効率化されるという生産性の向上を両立させる、新しい形のホスピタリティです。
2025年度は、沖縄を拠点とする各手ぶら観光事業者と連携し、複数の手ぶら観光サービスを比較検討できるサイト『LuggaFree Okinawa』を立ち上げ、観光客が自分に合ったスタイルを柔軟に選択できる環境の検証を進めています。
将来的なステップとして、タップはこのサービスを、旅行者が沖縄到着と同時に自然とサービスを利用する『沖縄へのチェックイン』という新しい旅行体験として定着させ、沖縄観光のスタンダードにすることを目指しています。
今後はその成果を基に、全国展開、さらにはグローバル進出を目指すことで、観光業界の未来を切り拓いていきます。テクノロジーを駆使して、沖縄を起点に観光のあり方を大きく変える挑戦が今、始まっています。
システム構成
タップPMS
Smart PMS(観光プラットフォーム基盤)
沖縄ヤマト運輸の配送システム
荷物登録画面(tapAppliブラウザ版)
関連部署
株式会社タップ ホスピタリティサービス工学研究所
マーチャンダイズR&D部 マーチャンダイズ開発課
ソーシャルイノベーションR&D部 ソーシャルイノベーション開発課
※2026年5月時点の情報です